2012年6月2日土曜日
映画も爆発
鈴木清順の「カポネ大いに泣く」に度肝を抜かれる。
沢田研二好きだし、同じ監督の「夢二」も良かったので楽しみにして手に取ったのだけれど。
ざっとあらすじを話すと、人妻の芸者(田中裕子)と浪曲修行中の男(ショーケン)が、禁酒法時代のアメリカに駆け落ちするお話。二人のお金はすぐになくなり田中裕子は娼婦に、ショーケンは裏社会の男(沢田研二)と手を組んで何故か日本酒を作り始めて...
ストーリーもさることながら、それを超える破天荒な映像。鈴木清順にツッコンだらこっちの負けと思いつつも、ロケ全部日本だし、アルカポネがチャック・ウィルソンだし、手抜きか芸術かと悩みつつの鑑賞となりました。
特にショーケンが街角のミュージシャンとセッションするシーン。セッションってスキャットとかじゃないですよ。浪曲ですよ!しかもショーケン浪曲上手!!他の人の浪曲聴いた事無いので比べられないですが、昨日今日の芸ではありませんよ。でもジャズ(笑)。なかなか聴きごたえがあってクラクラしました。
最後ウトウトしてる間に沢田研二が死んでしまったのでネットで調べたらフグにあたったようです。ああそう。フグねぇフグ。...えっ?っええ〜?
ホントにものすごいもの観ちゃったな〜って感じです。清順先生は自分のすべてをパァッと映画の世界に解き放ったんですねぇ。そんな花火のような清々しさの残る映画でした。
この映画で救いなのが、エロ可愛い田中裕子。芸者さんという役所だけあって、粋な着物姿で登場。顔の作りは決して華やかとは言いがたい彼女ですが、予測不能な愛らしさがあって、ジュリーが嫁さんにしたのも分かるな〜と。
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