2011年7月3日日曜日

最近読んだ本

図書館のサイトから書籍の予約ができるので、利用してます。
人気書籍は忘れた頃にやってくる....図書館にて直接借りた本もあったりで、読書量が増えている。眉間のしわが心配。


<ベルセポリスII マルジ故郷に帰る>
ほのぼのしてるけど、ちょっと毒のある語り口が魅力のイラクの少女 マルジが主人公の漫画。Iがとても面白かったので。イラクを離れて一人オーストリアの学校に留学するマルジ。学校生活を楽しもうとするけれど、戦争をしている故郷の事が気になったり、まわりと馴染めなかったりと辛い毎日...ボーイフレンドの気を引く為に、ドラッグの売人にまでなります。ひどい内容なのに笑える。震災と戦争って似てるな〜と思いました。



<仏教が好き!>
震災がきっかけで、宗教について考えるようになりました。
この本は河合隼雄と中沢新一との対話形式です。以前村上春樹と河合隼雄が対談している本を読んで、お話の内容に非常に好感が持てたので、とっかかりとしてはふさわしいかと感じ。イスラム教やキリスト教、ユダヤ教などと比較しつつ仏教の姿を優しい言葉で語ってくれています。仏教は「楽」になるためのマニュアルと理解。若くして亡くなったキリストの教えは瑞々しい青年の思想であり、老いてから亡くなったマホメッドやブッダの残した教えは矛盾を孕んだ老人の思想であるという話もとても興味深い。



<ロンググッドバイ>
ご存知、レイモンド・チャンドラーの名作。
村上春樹の訳したものを読まなければと思っていたところ、妹の本棚に発見! カポーティの「ティファニーで朝食を」の村上春樹訳を読んだときもそうだったけど、10代のときに読んだモノ(もちろん和訳で)との違いを感じて、どこが違うのかなぁと気になる。歯の浮くような台詞まわしも、当時は「アメリカ人てそんなもんか」と思って読んでいたけど、ハルキ訳だと「なんてキザなやつだ!」と感じます。それだけ、現代にあった表現になっているという事でしょうか。オリジナルを読んで「こっちの訳の方が近いのよね」とか言えるといいのだけれど。
まだ半分しか読んでない。後半フィリップ・マーロウが「やれやれ。」と言い出したり、テニスシューズを履きだしたりしたら報告します。

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