コルテオ観てきました。
この時期はバレエを観に行くことが多いのだけれど、今年は気分を変えてサーカスに。
良い評判をたくさん聞いていたので、期待して行ったのですが、期待に勝るパフォーマンスでした!
ある男性が亡くなるシーンから舞台は始まります。彼を天国へと誘う天使や、彼の心に浮かぶ思い出や、彼を送る人々の思いがきれいな夢みたいにステージで繰り広げられて行くのです。陽気で鮮やかなのに、どこか哀愁漂う世界。舞台は円形で、ステージの反対側に自分と同じようにパフォーマンスを見つめる観客が見えるので、なんだか、自分も既に死んでしまっていて、舞台の上から皆を眺めているみたいな不思議な感覚を覚えました。キラキラ光るシャンデリアや、宗教画から抜け出てきたみたいな天使、セクシーなコルセットに身を包んだ女性など、セットや衣装も素敵に美しい。魔法をかけられたような浮遊感にしばし全てを忘れる。
そういえば、サーカスをテーマにした作品は心に残るものが多い。
レイ・ブラッドベリの「何かが道をやってくる」は、田舎町の少年2人が闇からやってきた恐ろしいサーカス(カーニバル)に狙われるという話。10月という季節もサーカスに良く合っている。
少年に変身できる熊と、サーカスのブランコ乗りの女の子の恋物語を描いた「ベアーズキス」も好きな映画。赤いカーテン、クマ、ブランコと私の好きなテーマがぎっしり。最後の悲しいハッピーエンドも印象的です。
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