2009年6月28日日曜日

家族旅行 その6 シエナ

サンジミニャーノから少し足を伸ばして日帰り旅行、シエナまで行ってきました。サンジミニャーノからバスで1時間ほどですが、山を降りていくので車に弱い妹は辛そうでした。
あの絵の具のシエナはこの街の建物の色から来ています。フィレンツェよりちょっと小さいくらいの、かわいらしい街です。小さいといってもシモーネ・マルティーニやドゥッチョの作品が所蔵されている美術館&建造物が3つあって、やはり半日の観光では厳しい。ドゥオーモとドゥオーモ付属美術館、そして、街の雰囲気をさらりと味わってきました。


有名(らしい)カンポ広場。毎年パリオという競馬が催されます。
この広場に面したアパートに住んでいる人は、観光客をいれてちょっとしたお小遣い稼ぎができるそう。


フィレンツェに負けるな!と贅を尽くしたドゥオーモ。


だいたいどの街も、どこかしら直しています。




町中の壁に沢山見受けられる不思議なフックは、昔使われていた馬をつなげておくための物。
いろいろなデザインがあって可愛い。

夕飯は、妹の友達達とピザを食べに。妹曰く「そんなに美味しくないけど店構えが可愛いから良く行くピザ屋。」に行きました。あの人が来るならこの人は来ない云々で、妹の一番の仲良しの女性が不在。小さい街も大変だ。にしても、皆さんよく食べる。めいめい一枚づつピザを頼みましたが、イタリア人組はわいわい話しながらペロリ。私は、黙々とかぶりついていたのですが、半分も残してしまった!

夕飯を食べにいく前のちょっとした時間。サンジミニャーノからみた空です。夕日が綺麗だと、感謝の気持ちが湧いてきます。




2009年6月19日金曜日

家族旅行 その5 サンジミニャーノ

サンジミニャーノは小高い丘にある城壁に囲まれた小さな街です。
街を貫く唯一の目抜き通りはほんの400m程。街の中心にある広場には小さな井戸があって、その井戸を囲む様に素敵なカフェやホテルが建っています。まるで、まるでドラクエ!!勇者はこんな街の民家の宝箱やら引き出しやらを漁っていたんですね。酷い奴です。



高台からの眺め。空気がきれいで美味しい。

今回の旅行で、すっかりカソリックの世界感のファンになりました。




皆に愛されている古い井戸。今は使われていません。

オリーブの花です。

カフェで働く妹の友達(マリオ、イタリアは〜リオという名前の人が本当に多い!)の計らいで、14世紀のサンジミニャーノの景観を焼き物で再現しているアーティストのところへ。まだ色づけをしていないのですが、建物は殆ど出来上がっていました。出来上がったら展示するそうです。細かい!子供(アーティストのお子さん)の良い遊び道具になってましたが、焼き上げるまで壊れない事を祈ります。



体調も戻り、サンジミニャーノでは、ワインとイタリアンを堪能!写真にはありませんが、トーストにアーティチョークとチーズをのせて焼いた物が美味でした。アーティチョークってなんで日本で普及しないんでしょうね。家でも作ってみたいです。


初日行ったお店。このスープは絶品でした。
何が入ってるのかな〜なんて思っているうちに平らげてしまった。


白ワインが美味しくて...つまみがすすみます!

生の空豆。ご想像の味から青臭さを抜いた感じです。

こちらは、井戸の広場に面したジェラード屋さん。
ジェラードコンテストで1位を取ったそうです。ねっとりして美味しかった!

妹の友達のカフェで。お野菜を食べたいといったらグリルして、モッツァレラと一緒にサーブしてくれました。ヤムヤム。

サンジミニャーノは妹が修行していた街なので、知り合いばかりでまっすぐ歩けない感じでした。町の人はみんな勤勉で、夢とプライドを持っていて、そして情に厚くて、素敵な人たちばかり。イタリア人=怠け者というイメージがあったのですが(失礼!)一人一人はみな熱い物を持っているみたいです。団体になると若干怠ける傾向があるとかないとか...。きっと「規則」が嫌いなんですね。

2009年6月18日木曜日

家族旅行 その4 サンジミニャーノ


後ろ髪をひかれる思いでフィレンツェを後に。列車にのってサンジミニャーノに向かいました。サンジミニャーノはフィレンツェから南に1時間程の場所にある小さな街です。陸路での移動は好きです。景観の統一された街中をすぎて、次第に新しい建物が目立ってきます(といっても築30年くらいは経ってそう。)工場地帯があったり、オリーブ畑が広がってきたり、景色がちょっとずつ、でも劇的に変わってくるのを見てると...寝てしまう...。気がつくと最寄りの小さな駅ポジボンシに着いていました。駅には、小さな民宿を経営している妹の友達が迎えにきてくれていました。

実は、日本を発つ一ヶ月前からずっと具合が悪くて、咳が止まらなかったのですが、このあたりからやっと調子が戻って、旅の思い出も俄然ビビッドに変化してきます。はじめて訪れる街は、空気がきれいで、気分爽快。のんびりとしたオリーブ畑が広がる素敵なところでした。知り合いにはクラクションで挨拶。妹の友達の運転する車は、突然スピードが出たり、とろとろ運転になったり....。そうやってたどり着いた宿は、サンジミニャーノからは数キロ離れた、オリーブ畑を見下ろす丘に建つ居心地の良い場所でした。陽気な妹の友達と、シャイなお兄さんが経営するホテルです。

「ホテル ベッキオ アジーロ」とは「古い幼稚園ホテル」という意味だそうです。その名の通り、古い幼稚園を改造して作ったんだそうな。都会の喧噪で疲れた体から邪気がふ〜っと抜けるのを感じました!!
オリーブ畑を窓から眺めながら、風を顔に受けているだけであとはなにもいらな〜い。




一休みしてから、サンジミニャーノに向かいます。

イヤー・オブ・ザ・ドラゴン



最近80年代の映画が気になります。当時まだ映画館に行くような年でもなかったので、気になりつつも見ていない作品が沢山あるせいだと思っています。観はじめて感じるのですが、この時代のアメリカって艶っぽいですよね。良い時代だと思います。

今回観たのはイヤー・オブ・ザ・ドラゴン。まだ無名だった頃のジョン・ローンとミッキー・ロークが出ている事で有名です。

ストーリーはハリウッド版の任侠ものといったら乱暴すぎでしょうか。ミッキー扮するベトナム戦争帰りの警官が、ジョン扮するチャイナタウンのドンを執拗に追いつめるのですが...何が言いたかったのかよくわかりませんでした(すいません!)。ベトナムが出てきてしまうと、私は今ひとつ共感ができません。チャイナタウンの抗争を見せたかっただけではないと思うんですケド...。唯一感情移入できた登場人物は、可哀想なミッキーの奥さんだけ。途中ミッキーがブルース・ウィリスに見えてきて...口元が似てるんですよね。気になりました。

一番の見所は、セクシーなミッキー。あまりにも性格の悪い役でひいちゃいましたが、しょぼくれたルックスはかなりツボです。あと、ミッキーとのっぴきならない仲になる中国系の女性トレーシーが見せる80’sファッションが素敵。マニッシュなシャツ&パンツをさりげなく着こなしていたり、肩パットぎんぎんのコート羽織っていたり...。そういえば80’sのファッションてちょいちょいリバイバルしてますが、このあたりってあまり見ないですよね。流行ったらチャンレジしたいです。ふふふ。

シャドーの入れ方に時代を感じます。

2009年6月16日火曜日

家族旅行 その3 アムステルダム/フィレンツェ

翌日アムステルダムを後にして、一同フィレンツェへ。
エアバスでいったんですけど結構揺れて、飛行機の苦手な私と妹は、安定剤を飲んだり、手を握り合ったりして大慌てでした。サイズが小さいので、心細くなるんですよね〜。無事で良かった。

さて、フィレンツェは2キロ四方程に主要観光地が点在する小さな街です。街自体が宝石の様に荘厳で美しいので、私は始終キョロキョロ。カテドラーレを見ても、ジョットの鐘楼を見ても箱根細工を思い出してしまう。ちょっとおかしい?


ジョットの鐘楼


カテドラーレ

今回はルネサンスについて予習してきた事もあって、美術品を多く見てまわりました。

メディチ家礼拝堂はちょっと期待はずれ。料金も高めだったのでがっかりしてしまいました。「莫大な時間と費用をかけた豪華さは、私たちを息苦しいまでに圧倒する。」という地球の歩き方の文章に惹かれたのですが、豪華って私の好みじゃないのかも。ミケランジェロが好きな方にはお薦めです。

一方サン・マルコ美術館は、素朴な教会の中にフラ・アンジェリコのフレスコ画が多数飾られていて見応えたっぷり。静かな空間で心が洗われるようでした。フラ・アンジェリコの描く女性は、皆とても優しい表情をしていました。私自身は信仰心はありませんが、こういった場所に来ると、祈りを捧げる人々のひたむきな気持ちに胸を打たれます。静かに感謝する時間は、自分の生活にも必要だと感じます。

そして、今回の旅行前編のハイライト ウッフィツィ美術館。数々の傑作が展示してあってアワアワしちゃいました。ジョット、シモーネ・マルティーニ、フラ・アンジェリコ、ボッティチェッリ、ラファエッロ.....わ〜教科書で見たのと一緒だ〜(笑)。とにかく圧倒されっぱなし。「この絵が好き。」とか気軽に言えない感じです。ルネサンス期のフィレンツェに産まれたら、絶対絵を描こうなんて思わなかったと思います。こんな狭い地域の同じ場所に、天才が何人もいたんですよ〜。好きだけじゃやってけませんもの。才能と、情熱と「根性」が必要ですね。きっと。

フィレンツェは本命の美術館が多数存在。2日間では見切れませんでした!


ウッフィツィ美術館のカフェからの眺め。


カフェの残り物をついばんでる小鳥。かわいい....

サント・スピリト教会



街角のあちこちに、マリア様のイコンがありました

2009年6月14日日曜日

家族旅行 その2 アムステルダム


2日目は、車でアムステルダム郊外へ。
風車の回る草原や、昔ながらのライフスタイルを守る村等、「オランダ的」なものに沢山出会えました。中でも感激したのは、民族衣装の博物館。カラフルな生地に、縫い取りのあるエプロン、そして、エプロンを留める刺繍入りのリボン。どれも可愛くて、興奮してしまいました。手作り感覚溢れる展示スタイルも素敵です。


海辺で遊ぶ兄弟。


オランダ美人。ずばり趣味は編み物!
オレンジはめでたい日のカラーだそうです。


この村の人々は、今も伝統を大切に暮らしています。



興奮のあまり、アンティークのエプロンを購入してしまいました。
エプロンを留めるリボンは選べる様になっています。
店長さん曰く、古い物で今は入手困難とのこと。でも、20ユーロ。
安くないか?


可愛い街でした。



こちらは別の街のカフェにて。
このあたりは、ストライプのエプロンが伝統です。


疲れた体をホットココアで暖めます。

2009年6月8日月曜日

家族旅行 その1 アムテルダム

家族4人(父母妹私)で、妹がお料理修行をしてたイタリアと、修業時代の友達のいるオランダに旅行してきました。妹は友達に会いに毎年イタリアに行っているのですが、たまには私たちも連れてってよ...といったところです。妹がイタリア語&文化に通じているのと、現地にそれぞれ知り合いがいたので、人々の生活をヴィヴィッドに感じる事ができる、素敵な旅行になりました!(わ〜い)

まずはオランダはアムステルダム。民族衣装が可愛くて、ずっと憧れていた国です!興奮!!
訪れて一番素敵だな〜と思ったのは、現地の方のゆとりあるライフスタイル。日本みたくあくせく働いていないのは聞いていた通りですが、聞きしに勝るというか、みんなすご〜くリラックスして生活しているんですよね〜。地方都市にありがちな「油断」まではいかない、程よい「ゆとり」。馴れ馴れしくないけど、親切。大人なんですよね。他人との距離感が心地よい国だな〜と思いました。私の相方の会社は、アムステルダムにも支社があります。いいよ....転勤しても...。ボソボソ...。

今回お世話になった妹の友達は、都心からトラムで15分程の、いわゆる新興住宅街にお住まいでした。アムステルダム市内の建物は、古くて趣きのある建物が中心ですが、このあたりのお家はデザインコンシャスで素敵!近くには埋め立てて作った人工ビーチもあって、週末にはクラシックなボートを楽しむ方々が...素敵すぎ!という事で素敵なアムステルダム郊外の街並をお楽しみください。

次回は、アムステルダムを更に離れた小さな観光地のレポートをお届けします。
このあたりは、ちょっとお値段もはる地域みたいです。



日本人の感覚ですと意外ですが、カーテンを付けていないお家が多くて夕飯を準備する家庭の様子がうかがわれて微笑ましかったです。裏には、小さなお庭が付いていて、子供が遊んでたりして....。